一般に「世界最初の百科事典」と呼ばれているのは、フランスのダランベール、ディドロ、ヴォルテール、ルソーらが企画した『百科全書』 (L'Encyclopédie)
紀元前2世紀頃から古い書物を収集し、その内容をまとめることが行われた。代表的なものにプリニウスの博物誌がある。
まさに!また・・アジアを見ると・・『三才図会(さんさいずえ)』:中国の類書。明の王圻(おうき)編、14部構成・全106巻1607年に完成、二年後に刊行された。日本ではこれに倣い、江戸時代の1712年、寺島良安による『和漢三才図会』
中国の1607年というのは、150年も早かったのでは・・(Wikipedia)『百科全書』は1751年から1772年までに全28巻(本文17巻、図版11巻、その後補巻・索引が作られた)
『百科全書』の出版は、イギリスのイーフレイム・チェンバーズによる『百科事典』 Cyclopaedia (1728年)に刺激され、企画された。
(PDF)鷲見洋一
『百科全書』の初期段階、チェンバーズの小型「サイクロぺディア」の役割
ディドロはモンスター(monstre 異形ののもの)の話をしているのだ・・・・大いに図が見たいです・・
セイレーンやヒッポグリフやファウヌスやスフィンクスやキマイラや有翼竜・・も!?
百科全書序論は、18世紀フランスの科学者ダランベールによる二部構成の哲学論考。 1751年に初版発行した『百科全書、または学問、芸術、工芸の合理的辞典』に収録。
『百科全書』の目的が二つあり、一つは「百科全書」として、人間知識の順序と連関とをできるかぎり明示すること、二つめは、「学問、芸術、工芸の合理的辞典」として各学問および各技術について、それの土台たる一般的諸原理、およびそれの本体と実質をなす最も本質的な細目を含んでいることと述べる。
学芸の復興期(ルネサンス)からの諸学の歴史を主にこれらの諸学に貢献した代表する人物を挙げることで語っている。
Wikipedia「実在美」・・存在論的に、ある種の絶対性を備えている美が実在している
(美の超認識主観的な実在性を論定)「知覚されたる美」・・主観(「私」)との関わりにおける美・・実在美に認識論的限定を加えたものにすぎない
「相対美」・・実在美の序列の一部分を経験のうちに切り取って再構成した場面における美
「美学と芸術学研究」P245(青山昌文 2013)
https://repository.dl.itc.u-tokyo.ac.jp/...pdf
大阪府立図書館蔵フランス百科全書 図版集
「フランス百科全書の研究」桑原武夫編 岩波書店 1970年
「百科全書」ディドロ ダランベール 編 桑原武夫訳編 1979年(岩波文庫)
「百科全書」J.プルースト[著]平岡昇 市川慎一 訳 岩波書店 1979年
※名古屋大学付属図書館『百科全書とその時代展』(1999)
https://www.nul.nagoya-u.ac.jp/event/tenji/1999/pamphlet.pdf
もっとも真実らしい意見が優位になるまでは徹底して様々な異なる考えを対峙させることを、ほとんど方法論的に選択している。そして、こうした科学的真理の追究を怠らない一方で、相互に矛盾しあった複数の言論が共存するという事態を積極的に認める「寛容」の精神が、編纂者・寄稿者たちの間に定着していた
https://www.eris.ais.ne.jp/~fralippo/../TGT030622_encyclopedie3/ディドロ(Denis Diderot, 1713年 - 1784年)
[百科全書派・
最も早い唯物論者]
『百科全書』の編集・執筆・・「徳と労働は父祖の記録である」
ミーメ―シス(模倣)の美学
美とは自然の新なる本質と同一ものである。真・善・美の三位一体
イデアルという形容詞を「理想的」という意味において用い始めた最初期の一人
「カント以降の近代美学の立場から見るならば、理解しがたいものと思われる美学。美学においても近代をいかに乗り越えるべきかが大きな課題。その乗り越えにあたって、大いに省みるべき美学の一つがディドロ美学に他ならない。」 ((青山昌文))