Intricate hairstyle of Caryatid, displayed at the Acropolis Museum in Athens
(en.wikipedia) この魅力的な髪形は、首の構造を補強するためであるとも・・
補足◆https://www.pinterest.com/nekomegami/caryatid/
このpintestにこの髪を結った現代の女性カリアティード・Atlas Telamonテラモンの
写真がありますのでご覧ください
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建築用語。ギリシア神話の天空を担ぐ巨神アトラス(複数形アトランティス)に由来する名称で、石材、木材などで作られた男像柱
古代ローマではテラモネス(telamones) と呼ばれた。柱、付柱、持送りなどと同様、荷重を支持する機能を持つ。(by「世界美術大事典」1-p70)
「Ἀτλας アトラス」は(1)『支える』を意味する印欧祖語の dher に由来する(2)ベルベル諸語の語が元で、ベルベル人のアトラス山脈への信仰に由来するなど、その語源には諸説ある。アトラス神への言及はホメロス(紀元前9-8世紀頃に活躍)の『オデュッセイア』が初出で、「大地と天空を引き離す高い柱を保つ」と謳われている(Hom.Od.i.52)。 一方、ヘシオドス(紀元前700頃に活躍)の『神統記』以降は、ティーターノマキアーにおいてティーターン族側に加担した罪で、地の果てで蒼穹を肩に背負う姿として叙述されるようになり、フルリ人やヒッタイト人の神話に登場するウベルリの影響を受けたものと考えられている。Wikipedia(20140816)
男像柱には アトラスがあるが・・アトラスには神話的な物語があるのに対して、カリアティドにはそれはない・・・・
Farnese Atlas(ヘレニズム時代)
Agrigento Telamon (現存最古のアトラス(テラモ―ン)
尾形希和子さんの『教会の怪物たち ロマネスクの図像学 (講談社2013)』に、
柱の重みを耐えで支えるテラモン(アトラス)という一節がある(P139 )
「ギリシャ建築のエンタプラチュア(柱列の上に構成される水平部分)を支える女性の姿の人像柱カリアティードの男性版が、ギリシャ語でテラモン、ラテン語でアトラスと呼ばれるものである。」
「柱の最下段に置かれる動物や人物像そのものの図像は、オットー朝の写本やベアゥス写本などの中で、とりわけ共観表に描かれるアーケードの柱を支えるものとして現れる。」
イタリアのロマネスク聖堂でもテラモンの姿はみられるが、女性の人像柱は少なく、ほとんどが男性の姿である。背や肩で柱を支えるテラモンたちの、重みに耐える苦痛の表情はいっそう強調されているように見える。」 「ダンテはこのようなテラモンの姿を『神曲:煉獄編』第10歌でうたう。彼らは泣きながらこう言っているように見える「これ以上は無理だ」と
"Wiligelmo relief central door 05" by sailko - 投稿者自身による作品 (my camera). Licensed under CC 表示 2.5 via Wikimedia Commons.
このイタリアのロマネスク聖堂の扉口の下部であるが・・これは、私の感覚では人像柱の範囲に入らないのだが・・尾形希和子さんの説明されるテラモンはこれであるらしい・・⇒詳しく目次読書をしてみたい(なお、ざっと見たところ、唐草という語を使わないようになさっているらしい。蔓草という語が多い。また、「ピープルド・スクロール」という語は初見であります。ではこちらへ♪)
古代ギリシアの最も古いカリアティードの例はアミュクライのアポロンの玉座に見られるもので、イオニア式の構成に従っている。(by「世界美術大事典」2-29)
ここが分からないので検索中:アミクライという表記か? 20140815
Ancient greek terracotta of a deity on throne. Ancient Agora Museum in Athens. 725 BC.
Lakonian black figure pottery(ルーブル美術館所蔵)
デルフォイのカリアティードは、「クニドス人の宝庫」と「シフノス人の宝庫」(いずれもアルカイック期)の正面アーキトレブに表されており、それらの上には、上部構造物との連結のための巨大な部材が設けられた。(by「世界美術大事典」2-29)
ほしがらすさんのさんブログ(25)に画像あり :「クニドス人の宝庫に飾られた2体のカリアティド 長く襞のあるキトンと傾きのあるヒマティオンを着たコレー像は人像柱 」古典期における例としては、アテナイのアクロポリスにあるエレクティオンのこれと呼ばれるカリアティードが代表的であり、人像柱でありながら動きの表現がある。(by「世界美術大事典」2-29)
前5世紀末になると、デルフォイのアカンサス装飾の施された柱に見られるような、キトンを身にまとった踊り子の彫像も認められる(by「世界美術大事典」2-29)
デルフォイ:ギリシア中部のパルナッソス山の南麓にあるアポロンの聖地 (Wikipediaデルポイ)前4世紀およびヘレニズム期にはあまり普及しなかったが、ローマ帝政時代のアウグストゥス帝、ハドリアヌス帝などの時代に継承された。
ハドリアヌス帝はティーヴォリの別荘建築に際して、アテナイのこれを模倣し、複製を作った。
カリアティードのような女性彫像は、その後も19世紀末まで実際の建築物に用いられてきた。(by「世界美術大事典」2-29)
"Villa hadriana canopus II". Licensed under CC 表示-継承 3.0 via Wikimedia Commons
"BO-telamoni". Licensed under CC 表示-継承 3.0 via Wikimedia Commons.
"Atlantes-Saint Petersburg-6" by Yair Haklai - 投稿者自身による作品. Licensed under CC 表示-継承 3.0 via ウィキメディア・コモンズ.
エルミタージュ美術館のアトランテス[1848](サンクトペテルブルク)
"Gmach Sądu Najwyższego Rzeczypospolitej Polskiej - kariatydy" by Wojciech Muła - 投稿者自身による作品. Licensed under CC 表示-継承 3.0 via Wikimedia Commons.
のびやかですね。他にもいろいろ見られます・・ Wikimedia:Figured columns
"Duomo di modena, inside pontile dei maestri campionesi 05" di sailko - Opera propria (my camera). Con licenza CC BY 2.5 tramite Wikimedia Commons.