J・J・ポリットの『ギリシャ美術史―芸術と経験
』を読み始めたらこれも曲者っぽい。
いきなり、クラシックとは、といわれる
クラシカルの意味・・・
もともとは(軍隊に)召集すること、そこでグループ分けすること。
つまりクラス(グループ)化
(財力や家柄で分ける)
「ワンクラス上」
上流、高位のクラシクスである歴史上の一時期という意味になってくる
それはともかく、もう一つの説が書かれている
もう一つは中世では学生を「クラシキ」と呼んでいたので、
ギリシアやラテンの著述家の著書や彼らの文明を「クラシキの」と呼んだという・・
「Art and Experience in
Classical Greece」 J. J. POLLITT 1972
中村るい訳 2003
表紙の絵:ペンテシレイアの画家の盃 紀元前460ころ
ミュンヘン古代工芸館
内容(「BOOK」データベースより)
1972年の刊行以来、22刷を数えたロングセラー!美術作品を時代の思想背景と結びつけて語り、文化の一部として美術を考える。最良のギリシャ美術案内。
(「MARC」データベースより)
「クラシック」な美術とはいったい何か? 素朴でしかも普遍的な問いを真正面から投げかけることからはじめ、美術作品を時代の思想背景と結びつけて語り、文化の一部として美術を考える試み。最良のギリシャ美術案内。
目次
まえがき
プロローグ
クラシカルという意味について
1 アルカイック期の芸術と思想―最初の原則(紀元前七〇〇~四八〇年頃)(
秩序と混沌
ギリシャ人とペルシア人
2 自覚と分別(クラシック前期:紀元前四八〇~四五〇年頃)
表現の新しい領域
自信と懐疑
美術と演劇
厳格様式
エトスとパトス
動勢と絵画空間
アルカイズムとマニエリズム
3 統制下の世界(クラシック盛期:紀元前四五〇~四三〇年頃)
ペリクレス時代のアテネ
人間と万物の尺度
パルテノン
パルテノンとクラシック盛期
フェイディアスの様式と精神
彫刻家ポリュクレイトス━古い形の新しい表現
4 統制をこえた世界(前五世紀後半:紀元前四三〇~四〇〇年頃)(
非理性の復活;
優雅な所作への逃避 ほか)
新しい聖所の古い信仰
アテネ以外の地域
5 個人の世界(前四世紀とヘレニズムの遺産:紀元前四〇〇~三二三年頃)(
個人の経験と都市国家;
個人の経験の探求━人間の感情表現
個人の経験の探求━官能性と知覚
個人の経験の探求━宗教的感情
理想主義と抽象
彫刻家リュシッポス━終焉とはじまり
エピローグ
ギリシア美術史年表
ギリシア周辺地図
より深い理解のために:参考図版
より深い理解のために:参考文献
ギリシャの視覚芸術もまた「発想」の伝達手段であった
この本では、古代ギリシャ美術によく現れる伝承や信仰などを含む基本的な文化経験のいくつかを取り上げ,それらがどのようにあらわされているかを分析しようと思う
この本は古代ギリシャ美術の入門書ではなく、また古代ギリシャ美術史の概論でもない
この本は、ギリシャの美術と文学を歴史的に比較しようと意図するものではない
ギリシャ芸術と文学が様式の上で同時期併存を見せた歴史を、詳細に掘り下げた研究者にT・B・L・ウエブスターがいる
ここで私は。ギリシャの美術と文学が「どのように」関連していたかという問題より、「なぜ」両者が関連していたのかという問題に向かう
いったいどのような経験が、また経験への反応が、これらの表現を生み出したのか
ニューヘブンにて 1971年 J.J.P
西洋建築史⇒「建築-美と空間」⇒パルテノンのフリーズの解釈、 ⇒フリーズのギガントマキアーと蛇
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