幾何学様式時代(紀元前900年~紀元年700年頃)
ディピュロンの陶器 Dipylon Master amphora・・墓の墓標として機能したものという⇒リーグルの美術様式論でriegl_dipylon.html
アルカイック時代(紀元前700年~紀元年500年頃)
※en.Wikipediaでは、年代は少しずれている・・the Archaic period in Greece (800 BC–480 BC)。
『世界美術大事典』(1988小学館)では、古典期に先立つ前650年ごろから前5世紀初頭までとあり、また、幾何学様式、東方化様式を含めた前10世紀から前5世紀初頭までをいうこともある、とあり。
ぺプロスのコレーPeplos Kore
クーロスMunich Kouros
この様式概念は、19世紀のドイツ人学者オーヴァーベック※とブルンによって提起され、
「均整と調和の取れた自然主義の欠如、
人体表現における各部位の建築的把握に特徴を有すると規定された」
狭義のアルカイック様式に帰せられる作品としては、
一群のダイダロス式彫刻、クーロス像、コレ像、黒像式陶器、初期の赤像式陶器が含まれる。
デルフォイの「御者像」やリアーチェのブロンズ像などの厳格様式の作品にも、アルカイック様式の名残を見ることができる。
(世界美術大事典 1-p89)
クラシック時代(紀元前500年~紀元年330年頃)
クリティウスの少年
沈思のアテナ(http://www.mesogeia.net/athens/places/acropolis/museum009.html)
「金髪の青年」
パルテノン神殿のフリーズ⇒parthenon.html
エレクティオンのカリアティド⇒女人像柱・男像柱
一つの神殿にアルカイックとクラシックの二つの様式の彫刻が共存している
西破風には末期アルカイック様式
東破風には初期クラシック様式
So-called “Dying warrior” (fallen Trojan warrior, probably Laomedon),
figure E-XI of the east pediment of the Temple of Aphaia, ca. 505–500 BC.
Aphaia east pediments Glyptothek Munich
「ドーリア式を伝える神殿で、現存するものの中ではヘファイストス神殿(en.Wikipedia)が最も往時の形を残しているが、建設当時のパルテノン神殿は最高峰の建築だった。」
「メトープは、身体運動を筋肉でなく輪郭で制限している戦士の表情や、ケンタウロスの伝説像において静脈まで忠実に表現した様を分析した結果から、厳格様式(en.Wikipedia)を現在に伝えるものと判断された」
"Elgin Marbles east pediment".
「パルテノン神殿が持つ最も特徴的な装飾は、胞室の外壁を取り囲むイオニア式のフリーズである。」
⇒パルテノンのフリーズの解釈などについて、更にこちらへ・・
⇒フリーズのギガントマキアーと蛇についてはこちらに
西洋建築史⇒こちらへ「建築-美と空間」